料理家 吉田 玲奈
岩鋳の『ふる里鍋』は、こんなお汁にぴったり。昔ばなしのおばあさんかおじいさんになったような気持ちで煮込みます。底がまあるいので熱の回りが早く、根菜にもじっくりしっかりと火が通ります。鍋のまま食卓に出しておいても、しばらくは余熱で温かいので、ゆっくりとおかわりを愉しめますね。
◎芋の子汁
<材料>
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•煮干出汁 お好みの杯数分
※水に対して2%の煮干が目安。水500mlなら煮干10g。
※煮干の頭と腹わたを取り、冷蔵庫で水に一晩浸けておきます -
•里芋 以下はそれぞれ適量
※たっぷりと具沢山のお汁になるように。 - •きのこ数種
- •大根
- •人参
- •ごぼう
- •長ねぎ
- •豆腐
- •鶏肉 or 豚肉
- •味噌
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•煮干出汁 お好みの杯数分
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<作り方>
- ①鍋に煮干出汁を張って、沸かし、火の通りにくいものから順番に長ねぎ以外の具材を入れ、アクをすくい取りながら煮込んでいく。
- ②最後に味噌を溶かし(または醤油を)入れ、仕上げに長ねぎを入れて、ひと煮立ちさせたら出来上がり。
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里芋はお好みで、先に蒸して皮をむいたものでも、皮をむいて下茹でしたもの、あるいは生からでも。生からだと汁を煮込むのに時間はかかりますが、とろみが増して、それもまたおいしいんです。 上の材料はあくまでも典型例で、家庭によって様々なものを入れます。鶏肉の場合は醤油、豚肉の場合は味噌など、味付けもいろいろです。岩手では、”ボリ”(大ナラタケ)が欠かせないと言われていますが、それが手に入らなくてもマイタケやシメジなどお好みのきのこ類でも、それぞれのおいさが愉しめます。たっぷり作って、味が馴染んだ二日目の芋の子汁も最高です。 これだけ具沢山のお汁があれば、あとは塩むすびと香の物があれば、充分な食卓になりますよ。
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秋深まったある日の和ごはん
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- 芋の子汁
- 栗ごはん
- もって菊のお浸し
- 梅ごぼう
- 茄子の塩漬け
- いちじくの白和え
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