岩鋳

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南部鉄器の製造工程

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岩鋳について

伝統と革新。南部鉄器の未来を創る

江戸時代、茶の湯の進展とともに
花開いた盛岡の鉄器文化。
歴代の南部藩主に加護されながら技は磨き上げられ、
「南部鉄器」の名声は湯釜や鉄瓶とともに
全国に広まりました。
私たち岩鋳は明治35年の創業以来、
四百年を越える南部鉄器の伝統を守りながら
現代の暮らしにもなじむ製品づくりへ
取り組んできました。
県内では唯一となる、デザインから販売までの
一貫生産体制をととのえ
年間100万点にもおよぶ製品を、
国内はもとより海外へもお届けしています。
丈夫であること、そして使うたびに
愛着が深まっていく道具であること。
確かな品質に支えられた「本物」だけが持つ
南部鉄器の魅力を
製品を通してみなさまへお伝えして
いきたいと考えています。

この岩鋳刻印が本物の証です

岩鋳刻印
岩鋳刻印

岩鋳の南部鐵器製品には、
品質を保証する刻印が施されています。
最近類似品が出回っておりますので、
お買い求めの際は十分にご注意ください。

岩鋳刻印

新しい伝統の創造

岩鋳は伝統工芸品としての命を守りながらも、常に生活の中で息づき、愛用される南部鐵器をお届けしています。 現代の感覚にマッチしたカラーリングされた急須やキッチンウエアの製造販売をはじめ、海外デザイナーによる南部鐵器シリーズの製造、いち早く開始した海外販路の開拓など、新しい伝統の創造にも積極的に取り組んでいます。

岩鋳刻印

海外で愛されるIWACHUブランド

岩鋳は伝統工芸品としての命を守りながらも、常に生活の中で息づき、愛用される南部鐵器をお届けしています。 現代の感覚にマッチしたカラーリングされた急須やキッチンウエアの製造販売をはじめ、海外デザイナーによる南部鐵器シリーズの製造、いち早く開始した海外販路の開拓など、新しい伝統の創造にも積極的に取り組んでいます。

会社概要

株式会社 岩鋳
明治35年6月
会社設立 昭和37年4月
資本 9,320万円
代表 代表取締役社長 岩清水 弥生
本  社 〒020-0863 
盛岡市南仙北2丁目23-9
TEL:019-635-2501
FAX:019-635-5248
飯岡工場 〒020-0854 
盛岡市上飯岡1-12-4
TEL:019-638-8556
FAX:019-637-1996
業務内容 南部鐵器工芸品の製造販売
南部鉄器の製造工程

急須・キッチンウェアの製造工程

飯岡の工場

南部鉄器のある暮らしを多くの人へ。
ふだん使いの急須やキッチンウェアをつくる
一貫製造ライン。
伝統の風合いを生かしつつ、蓄熱性に優れ、食材を包み込むように加熱するキッチンウェアシリーズ。暮らしの変化に合わせ、南部鉄器においてもデザインや用途の多様化が進んでいます。昭和49年に竣工した飯岡工場は、増大する鉄器の需要に合わせて全自動造形ラインを導入し、業界随一の生産能力を誇ります。工程を効率化しながらも徹底した生産管理により、高品質の製品をお届けしています。

鋳型作り

鋳型作り

製品と同じ形状の金型に砂を突き固めて形状や模様を写し取り、鋳型の中に製品と同じ空洞を作ります。

注湯

注湯

溶解炉で約1,500℃に溶かされた鉄を湯(ゆ)といい、鋳型内にできた空洞部分が一杯になるまで湯を注ぎ込みます。

 

型こわし・型だし

型こわし・型だし

鋳型内の鉄が凝固し固まったころあいを見て、鋳型を壊します。取り出された直後の製品には、まだ一部に鋳型の砂が残っています。

研磨

研磨

鋳型から取り出されて製品には、鋳(い)バリが付いているためグラインダーで研磨し除去して、表面をなめらかに仕上げます。

 

ホロー塗り

ホロー塗り

急須の内面には防錆処理としてガラスと同じ性質のホーローを塗布し、高温で焼成します。

着色

着色

鋳肌際だつ重厚な伝統色から、海外評価の高いカラフルなカラーバリエーションなど、職人自らの手で一つひとつ着色します。

 

検査・梱包

検査・梱包

表面に塗装が施された製品は、最終検査で合格したものが箱詰めされます。

完成

完成

完成した製品は、お客さまの元へと運ばれていきます。

南部鉄瓶の製造工程

南部鉄瓶の製造工程

南仙北の工房

ひとつひとつの技の積み重ねが
美しさと使いやすさを生み出していく。
職人の技と美意識がつくる南部鉄瓶の世界
緻密なアラレ紋をはじめとする独特の文様と形。職人の技と美意識が凝縮された鉄瓶は、南部鉄器の伝統と格式をもっともよく表すものです。その製法は砂で作った鋳型に銑鉄を流し込む「焼型法」という製法で作られており、鋳型の製作から鋳込み、そして着色など非常に多くの工程を経て完成します。またひとつの原型からはひとつの製品しか出来ません。仙北工場では「釜師」と呼ばれる南部鉄器職人たちの技を、間近で見ることができます。

デザイン

デザイン

まず、どのような鉄瓶を作るかデザインを行います。次に実寸大の図面を引き、厚さ1.5ミリ程の鉄板に写し取り、それを切り抜いて挽型板をつくります。

鋳型の製作

鋳型の製作

鉄瓶の大きさに合った素焼きの型に「牛」という道具を用いて、鋳物砂と粘土汁をまぜて挽型板を回して型を作ります。

 

紋様捺し

紋様捺し

挽き上げた胴型が乾燥しない間に文様を捺します。真鍮の棒の先を円錐形に尖らせた霰棒で一つひとつ捺していきます。

鋳型の組立

鋳型の組立

中子は胴型と尻型と上下に分かれる外型に対して中に入る型です。横にした胴型に片手で持った中子を入れ、さらに尻型をかぶせて鋳型を組み立てます。外型と中子のすき間が鉄瓶の厚みとなります。

 

鋳込み

鋳込み

電気炉で1,400℃~1,500℃に溶かされた鉄を「湯汲み(ゆぐみ)」と呼ばれる柄杓で受け、鋳型に流し込みます。

型出し・砂落とし

型出し・砂落とし

鋳込んだ鉄が固まり、鋳型から引き出されます。そして中子の砂を落とし、鋳バリを取ります。

 

着色

着色

鉄瓶を約250℃に加熱し、その表面に「くご刷毛」を用いて漆を焼付けます。さらに100℃~150℃位の温度で「おはぐろ」または「茶汁」をむらのないように刷きつけます。その後、よく水気を切った布で何回もていねいに拭き上げます。

完成

完成

きれいに拭き上げた鉄瓶を丹念に調べ、鉉をつけて完成します。

南部鉄器の製造工程

南部鉄器の製造工程

鉄という自然の材料を、自然からいただいて作る。
使い終わったら、また自然に還る。
そうして南部鐵器は、生活工芸品として400年残ってきたんです。
使い込むほどに風合いが出てくる。使い手によって味わいが変わる。使う人のくらしが、そのまま写しとられる、それが南部鐵器です。鉄瓶でおよそ65の工程、そのほとんどが手作業。職人として一人前になるためには、最低でも15年。自分の仕事の先には、必ず使い手であるお客さまがいる、その気持ちなくして、いいものは作れません。先人たちは、常に、もっと使いやすいものと考え、考えぬいて、鉄と向き合い、工夫を凝らし、技を磨いてきた。400年の昔から残っている「形」「使い勝手」が受け入れられ、今日まで伝えられてきた。伝統というのはそういうものなんです。
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