岩鋳の『ふる里鍋』は、こんなお汁にぴったり。昔ばなしのおばあさんかおじいさんになったような気持ちで煮込みます。底がまあるいので熱の回りが早く、根菜にもじっくりしっかりと火が通ります。鍋のまま食卓に出しておいても、しばらくは余熱で温かいので、ゆっくりとおかわりを愉しめますね。
◎芋の子汁
<材料>
<作り方>
里芋はお好みで、先に蒸して皮をむいたものでも、皮をむいて下茹でしたもの、あるいは生からでも。生からだと汁を煮込むのに時間はかかりますが、とろみが増して、それもまたおいしいんです。 上の材料はあくまでも典型例で、家庭によって様々なものを入れます。鶏肉の場合は醤油、豚肉の場合は味噌など、味付けもいろいろです。岩手では、”ボリ”(大ナラタケ)が欠かせないと言われていますが、それが手に入らなくてもマイタケやシメジなどお好みのきのこ類でも、それぞれのおいさが愉しめます。たっぷり作って、味が馴染んだ二日目の芋の子汁も最高です。 これだけ具沢山のお汁があれば、あとは塩むすびと香の物があれば、充分な食卓になりますよ。
秋深まったある日の和ごはん