岩鋳

南部鉄器の製造工程

南部鉄器の製造工程

鉄という自然の材料を、自然からいただいて作る。
使い終わったら、また自然に還る。
そうして南部鐵器は、生活工芸品として400年残ってきたんです。
使い込むほどに風合いが出てくる。使い手によって味わいが変わる。使う人のくらしが、そのまま写しとられる、それが南部鐵器です。鉄瓶でおよそ65の工程、そのほとんどが手作業。職人として一人前になるためには、最低でも15年。自分の仕事の先には、必ず使い手であるお客さまがいる、その気持ちなくして、いいものは作れません。先人たちは、常に、もっと使いやすいものと考え、考えぬいて、鉄と向き合い、工夫を凝らし、技を磨いてきた。400年の昔から残っている「形」「使い勝手」が受け入れられ、今日まで伝えられてきた。伝統というのはそういうものなんです。
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